MENU

これを見ればあなたも壁紙名人!壁紙の種類から施工までわかりやすく解説

壁紙の選び方

一言で壁紙と言ってもたくさんの種類やメーカーがあり、何を選んで良いかわからないということはありませんか?

また、豊富な機能性や実際に選び出すとよく耳にする『施工性』についてまで、この記事をしっかりと読めば壁紙の基礎知識は完璧になりますよ。

インテリア会社で働く筆者目線で、商品についてやシーン別のオススメ商品までご紹介していきます!

目次

壁紙の種類と価格帯

壁紙の種類と価格帯

一般的に使われる壁紙にら量産壁紙と言われる一番安価な価格帯の商品から高価な輸入壁紙まで幅広くあります。

量産壁紙(Aクロス)

日本の約6〜7割は量産壁紙が使われており、一番安価でありスタンダードなランクになります。

白色系のベースとして使われることが多かった量産壁紙ですが、昨今ではトレンドを意識したアクセントとなるカラーや柄物の壁紙も増えており、充実したラインナップとなっています。

基本的には準不燃まで取れた壁紙となります。

商品価格:600円/m (オープン価格)

一般壁紙(AAクロス)

次にスタンダードな壁紙が、一般壁紙と言われるランクになります。ベースとなる白系の壁紙はもちろんですが、アクセントとして使える壁紙が豊富に揃っており、また、充実した機能性も魅力のポイントです。

※量産壁紙との違い
意匠性・機能性のレベル

壁紙を作るときは版を作り、何度か色を重ねて作りますが、その重ねられる回数や色の数が量産壁紙と一般壁紙とでは異なります。

販売価格が決まっているので、それにかけられるコストが違うということです!

最近では量産壁紙にもたくさんの機能が付いていますが、その機能のレベルが異なり、もちろん一般壁紙にしかない機能性もあります。機能性については後ほど詳しくご説明しますね。

商品価格:1,000円/m〜

※1,000円商品がほとんどなので、1000番台(せんばんだい)と呼ばれることもあります。

高級壁紙・輸入壁紙

本物の和紙や金箔、木材を使った素材系壁紙や、店舗などで使われるキラキラのストーンが付いた壁紙など一般壁紙より高価な壁紙を指します。メーカーによっては、ハイブランドとのコラボレーション壁紙など他とは異なる付加価値が付いた壁紙もあります。

また、輸入壁紙は紙壁紙となり、海外ならではのデザインや発色が特別感を演出する高価な壁紙です。

壁紙のほとんどがm売りになっていますが、輸入壁紙は本売りがほとんどです。

壁紙の機能性

壁紙の機能性

次は壁紙の機能性の種類と効果について説明しますね。

  • 機能性一覧
    1. 防かび•••カビの発生を抑制する壁紙。壁紙のほとんどについている機能です。
    2. 抗菌•••壁紙の表面に付着した最近の繁殖抑制に効果あり。
    3. 撥水•••撥水機能を付加した壁紙で、汚れがつきにくくメンテナンス性に優れます。
    4. 表面強化•••表面の強度が4級以上の傷が付きにくい壁紙。
    5. ストレッチ•••下地の動きをカバーし、ひび割れを軽減する効果が期待できる壁紙。
    6. 汚れ防止•••汚れの付着を予防し、落としやすい壁紙。(フィルム・ウレタンコーティング)
    1. 消臭・ルームエアー•••気になるにおいを招集します。(吸着・分解、光触媒)
    2. 抗ウイルス・抗アレルゲン•••壁紙表面に付着したウイルスのよやアレル物質の働きを軽減する。
    3. 調湿(吸放湿・通気性)•••湿度の変化に応じで機能し、結露やカビの発生を軽減する。

汚れに強い壁紙

機能:撥水コート < 汚れ防止(フィルム・ウレタンコート)

オススメシーン:キッチン周り、水回り、その他人の手が届き汚れが付着しやすそうな場所

汚れ防止(フィルム)

エヴァールフィルムという医療や食品でも使われる安全なフィルムが表面に圧着されており、汚れが付きにくく落としやすいのが特徴です。また、この機能は半永久的に続きます

数年後に汚れて貼り替えることを考えると実はコスパのよい商品かもしれないですね!

フィルムが付いた壁紙は”施工性が良くない”と言われております。施工性については後ほどご説明しますね。

汚れ防止(ウレタンコート)

ウレタンコートは壁紙の表面にウレタンがコーティングされており、汚れを落としやすくします。フィルム商品より施工性は良いですが、汚れ防止の機能だけに着目するとフィルム商品と比べると少し劣ります。また、フィルムのように半永久的な機能ではなく、使用環境にもよりますが5,6年が機能性が続く年数と言われております。

「汚れ防止機能」と「施工性」を兼ね備えたハイブリッド型の壁紙ですね!

撥水コート

これはフィルム商品やウレタンコートのような商品ほどの効果は期待できませんが、撥水のコーティングが表面に施されているので、日常的な多少の水気は弾いてくれます。そのため、量産壁紙にも撥水機能が付いた商品はいくつかあります。

ひっかき傷に強い壁紙

機能:表面強化・汚れ防止(フィルム)

オススメシーン:猫(犬)を飼っている家庭、物が当たりやすい場所

表面強化

表面の強度は1〜5級で表され、数字が大きい方が表面の強度が高くなります。その中で4,5級の商品を「表面強化」商品と呼びます。

汚れ防止(フィルム)

フィルムの汚れ防止の中でも表面の強度が高い商品がオススメです。表面強度が4級・5級のものが使われており、さらにフィルムが表面に付いています。

「表面強化」と汚れ防止(フィルム)は縦軸と横軸の関係で、同列で比較されるものではありません。メーカーによってはどちらも兼ね備えた商品に別名を付けていたりするので、お問い合わせしてみてください!

耐クラック(ひび割れ)壁紙

機能:ストレッチ

オススメシーン:全住宅

ストレッチ

クラックとは、建物の外壁や内壁、基礎にできるひび割れや亀裂のことを言います。そのひび割れに少しでも追従するために、壁紙が伸びる(ストレッチする)商品がこちらです。クラックが起こらない商品ではなく、クラックが起きた際に他と比べて“表装に現れにくい”という特徴があります。

保証期間内であればある程度は無償対応で貼り替えをしてくれるところもありますが、保証期間後に起こったクラックについては実費で直す必要があります。

数年後の貼り替えが必要になるか否か、ストレッチ壁紙を使うことでリスクを減らしランニングコストを抑えることができるかもしれませんね!

壁紙の施工性

壁紙の施工性

いろんな種類の壁紙がありますが、選んでいくと必ずと言っていいほど聞くことがある「施工性」という言葉。

壁紙は90cmピッチで糊で下地に施工をして完成します。そのため、W1800mmの壁面であれば、2枚の壁紙を繋ぎ合わせて完成します。

どのような意味で、何に注意をするべきなのかご説明します。

ジョイント

壁紙と壁紙の間のことを”ジョイント”と呼びます。壁紙のほとんどが92cm幅の商品のため、天井から床に貼ってからその隣に更に壁紙を貼っていき、隣の壁紙との隙間ができる限りわからないように施工していくことがベストです。

しかし、壁紙の種類(柄や機能性)によっては、ジョイントが目立ちやすいものがあるので注意が必要です。
目立ちやすい壁紙は下記です。

・柄物
・横柄
・フィルム商品
・紙壁紙などの素材系

下地の不陸隠蔽性

壁紙は厚み数ミリのペラペラの紙のようなものです。新築の施工時にはあまり多くは起こらないですが、下地が凸凹しているとその凸凹がそのまま壁紙の上まで浮き出てきてしまうことがあります。

「下地を平にすれば良いのでは?」と思いませんか?

その通りです。しかし、下地のボードも900mmピッチで繋がれており、その隙間をパテで埋めてできるだけ平にします。また、簡単なリフォームの際は壁紙を剥がし、下地をできるだけ平にして壁紙だけ貼り替えることが多いです。もちろん下地からやり直すこともできますが、その分費用が高くなります。
そのため、下記商品には注意が必要です。

・表面強化壁紙
・フィルム商品
・紙壁紙など薄い壁紙

施工性まとめ

施工性はもちろん職人さんの腕にもかかっていますが、人の手によって施工されるものに対して毎度同じ仕上りを求めることは困難です。さらに、施工する環境(気温や湿度)も仕上がりに関わります。

「選んだ壁紙」「施工環境」を考慮し、最大限ベストな状態に仕上げてくれる「職人さん」、この3者によって完成するのが実際の壁面や天井に施工される壁紙となります。

意匠や機能などを優先して選ぶことが多く、施工性の優先順位は高くはないかもしれませんが、施工性が意匠性にも関わってきます。選ぶ側は、一般的に施工難易度が高いと言われるものについてはある程度のリスクを理解して選ぶことが大切ですね。また、選ぶ際は一人で悩まず打ち合わせする方やプロに相談してみると良いでしょう。

壁紙の耐用年数

壁紙の耐用年数

「壁紙ってどれぐらいで貼り替えが必要なの?」と疑問に思うことありませんか?
壁紙の種類や使用する環境によっても異なりますが、一般的には「5〜10年」が貼り替えの目処と言われています。
しかし、これは「貼り替えないといけない」と言うものではありません。美観維持がどれぐらいできているかで変わりますし、人の感覚によって「汚れた」「貼り替えたい」と思う感覚は異なります。

人によって求める「きれいさ」は異なりますよね!

極論、多少汚れていても生活に問題ないので、築数十年で一度も貼り替えをしていないという方も多いと思います。
しかし、お客さんを招いた際に気になったり、家族が体を休める場所があまりに汚れていたら、気分はよくないですよね。
もし気になったら、5〜10年という年数を目処に検討してみてください。

主な壁紙メーカー

最後に、どんな壁紙のメーカーがあるかを紹介しますね。

株式会社サンゲツ

壁紙の国内シェアNo.1のメーカーで、壁紙取扱点数は日本一!
愛知県名古屋市に本社をおき、全国にショールームを構えているため実際に大きな現物が見れる場所が多いのも嬉しいですね。

ショールーム:名古屋・品川・大阪・金沢・広島・岡山・福岡・沖縄

株式会社サンゲツHP

株式会社リリカラ

株式会社リリカラHP

シンコール株式会社

シンコール株式会社HP

トキワ工業株式会社

トキワ工業株式会社HP

東リ株式会社

東リ株式会社HP

ルノン株式会社

ルノン株式会社HP

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次